雨の京都街歩き
旅に雨は大敵ですが新緑の季節には恵みの雨、慈雨ですから仕方ないですね。
小降りとは言え結局一日中降り続きました。
傘をさしてまず夫の干支を祀ってある護王神社、和気清麻呂ゆかりの狛猪が出迎えてくれる神社に参拝しました。写真がなくて申し訳ない。
その次はバスに乗り私の干支を祀る岡崎神社へ。関西のJRも京都の地下鉄やバスも東京のSuicaやPASMOが使えるようになってて便利になりました。
狛兎です。
兎は多産である故か子孫繁栄の象徴とされており岡崎神社は子授けや安産祈願が多いそうです。
そこから私たちが向かったのは野村美術館。
利休茶の湯の確立展が開かれてます。
野村徳七さんは野村銀行、現在の野村證券などの礎を築いた野村財閥の実業家でした。
藪内流を嗜み茶人とし茶道具の収集家としても有名でした。しかしながら明治大正の実業家、財閥とは本当に凄かったと、茶道を知ってからお道具について知れば知るほど一般市民の私には驚きでしかありません。
野村徳七氏が集めた茶道具には流派の違いもあるせいか大振りの男性のすなるお点前が見えて来ました。
素晴らしい棚でした。
2本脚、3本脚、4本脚と棚はお点前に不可欠です。
なるほど。
次の棚は紹鴎棚だったはずですが。
藪内流の事を少し調べたら益々興味深くなりました。今でこそ茶道は婦女子の嗜みの感がありますが、利休さんの頃から長い間茶道は男性のものでしたから華美に走らず質実剛健に近い骨太のお道具やそのお点前だったのでしょう。
お道具もお点前ももっと見てみたく、コロナが収まり多流派のお茶会に行けるようになりますようにと願っています。
野村美術館のお隣には碧雲荘があります。
この南禅寺界隈には同じような庭園別荘が幾つかあり時折テレビで四季の移ろいと共に映されているのを見る事がありますがここは全く映る事がありません。保存の為に荒らされ事なく大切に守られているようです。実は内緒ですが、かつて四半世紀近く以前に一度だけ中を見せてもらう機会に出会えた事があります。東山を借景にした素晴らしい庭だった事が今となっては幻のように思い出されます。
南禅寺から川端二条まで歩きました。
途中タイ、インドネシア料理の小さなお店でランチにカオマンガイを頂きました。
思いがけずにとても美味しくて帰ったら自分でも作ってみたくなりました。
宿泊先の町屋まで、タクシーが捕まらずまた歩いて結局15000歩超えでした。
少し休憩してから祇園の都踊りを今年は2年ぶりだか3年ぶり?南座まで見に行きました。芸舞妓ちゃんたちが綺麗で艶やかで京都の夢のような世界を表していはりました、って言うのかな?京言葉では。