memory-2021のブログ

寄り道脱線系ブログです。

ピラカンサと蔦が秋めいて

ピラカンサの赤が目に痛いほど赤い。

和名はときわサンザシと言うそうです。

サンザシは最近読破にトライしているプルーストの“失われた時をもとめて〟の第一巻にサンザシの白い花の香りと出て来たので興味深く調べたりしました。サンザシは英語ではHawthornと言うのですね。どこかで聞いたような気もしますが、ときわサンザシでなくその単なるサンザシに出会いたいものです。


さちこさんに刺激を受けて改めて読み始めたプルーストですが、何人かの訳が出ていて誰の訳が読みやすいか比べてみましたが、いまだにわからない。

つまり誰の訳でも分かりにくい事この上ない本です。

下の写真の4冊は今手元にある失われた関連ですが、上2冊は図書館で借りました。いつになったら返せるのか、既に一回延長しました。💦

右下の自分で買ったちくま文庫は古いです。

入院したら読もうと考えた事もありこれを持って入院しましたがやはり入院とはそんな悠長でもなかった記憶があります。笑。今回は読まれないまま汚れて朽ちて行くのを阻止。笑。

実はその左隣の吉川一義訳で第一冊目を読み終えましたがため息つきながら本を閉じて、右上の鹿島茂氏の“失われた時を求めて〟指南書を読んで復習しています。

次はやはり井上究一郎訳で続きを読みます。

ここまで七面倒くさい本になると誰の訳だろうが何の差し障りもないように思います。

難行苦行に敢えて挑戦するのは仏文科だったはずのやり残した事へのリベンジかも知れません。😭

鹿島茂氏が原文のフランス語で読むとやはり味わい深いと書いてました。

冒頭の“早い時間に寝た〟を例に取り説明すると(de bonne heureに寝たとあるのですが、英語で言えば good timeに寝た)の訳で違いがわかりますが、どんだけ大変な和訳でしょうか。

2日位この通りを通らない間に蔦の紅葉が進んでいました。

人間の一生を自然に例えると私たちの年代は秋に相当していて、そうするとこんな紅葉の季節になるのかなと思ってみました。いや、私などは地味なものですから、こんな風に艶やかに紅葉してみたかったなあとしみじみ思います。

大谷石に蔦は良く似合います。

こう言う大谷石の状態をweatheredと言うそうです。ガーデニングにはまっていた頃覚えた言葉です。日々の天候により侘び寂びの風情が出る事とでも言うのでしょうか。

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