memory-2021のブログ

寄り道脱線系ブログです。

結願の旅へ

実は私は東日本大地震の後に、先に京都に赴任していた夫の許にワンコ二匹と赴き夫婦二人の暮らしと京都暮らしを楽しみ始めたのでした。

東日本大地震は私のみならず誰しもある意味で家族や自分を見直すきっかけになったと思うのですが、私も成人して自立出来てるだろうと?思える子供たちとは生活を画する機会かと思い京都に移住したものでした。

私の暇に明かしての始まりでしたが、京都市内の寺社仏閣巡りのみならず、夫と西国三十三国霊場巡りを始めほぼ三年程の間に西国三十一箇所を巡りそれらの御朱印を頂く事が出来ました。勿論夫の仕事の休みの日に限られましたが、兵庫から京都、大阪、奈良、滋賀に至るまで階段八百段や、雪道など大変な思いをした事も今では懐かしい思い出です。いずれの場所も自然を堪能しながら歩きました。

残る二箇所、それは一番の和歌山県那智勝浦の青岸渡寺と三十三番の岐阜県揖斐郡谷汲山の華厳寺なのですが、京都から行くには距離があり過ぎて、また始めた時は犬が二匹居たので置いてこの遠距離を行くのは無理、また連れて行くには泊まる所など考えねばならないので諦めて帰京してからの課題としたのでした。

それから私たちは一昨年のGo toトラベルの折に西国一番の青岸渡寺に行き御朱印を頂く事が出来ました。名古屋から入り伊勢志摩を通り那智勝浦へ行き念願の青岸渡寺で御朱印を頂きました。そこから南紀白浜経由して和歌山の美しい海岸線を眺めながら大阪に向かったものでした。コロナ禍だったせいか、はたまた三重から和歌山の自然に恵まれた地を巡ったお陰か清々しい旅でした。

以来二年コロナ禍の様子見でしたがやっと決心もつき今回漸く結願の旅に出る事が出来ました。


岐阜県大垣から樽見鉄道に乗ります。


樽見鉄道の車内は名産の鮎の吊り輪でした。

根尾川は鮎やあまご、いわななどの釣りで知られた川だそうです。


谷汲山で降りて華厳寺までのバスに乗ります。


長閑な山道を歩きます。ここも桜が咲いていたらどんなにか見事だったでしょう。

樽見鉄道の終点の樽見には樹齢千五百年と言われる根尾の薄墨桜があり日本三大桜のひとつに挙げられてるので是非とも見たかったのですが日程の関係で青葉若葉の訪問になってしまいました。


いよいよ本堂が見えて来ました。

どきどきします。

荘厳なお寺でした。

結願の祈りをさせて頂きました。

感無量でしたがこれで終わってしまったと虚脱感もありました。


これは滝登りのような鯉です。精進落としの鯉だそうで本堂を出た所の両脇にあり満願を果たした人がこの鯉に触り精進落としをするのだそうです。


青岸渡寺と華厳寺の散華です。


結局足掛け十年ほどになりました。

この間私の母とワンコ二匹も旅立ち寂しくなりました。


華厳寺の御朱印はやはり結願の処故か三つあります。




三十三の観音さまに祈願する霊場巡りなのですが秘仏ばかりで全くお目にかかれなかったのがとても残念でした。ご開帳に巡り会えるのが如何に難しい事か改めて思いました。

今ここで満願、結願と言えるのか定かではないのですが元気に歩いて三十三のお寺を回れたのは有り難い事だったと思います。

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