カオスの街から旅日記 その二
カオスのような渋滞を経験した翌日ジャカルタでの一日をまたH君が案内してくれました。
国立博物館でジャワ原人(レプリカ)を見たかったのでリクエストを出しておいたのですが、残念ながら閉館日でした。あのピテカントロプスエレクトスは子供の頃習って今でもそらんじてますのに残念。
もっとも本体は発見したオランダ人により本国に持ち帰られてるのでオランダに行けば見る事は出来そうですね。
その後更に古い原人がアフリカで発見されてますから今となっては最古ではないのですが、私たちの時代には最古と習ったのでした。
しかしながらその国で発見されたものは誰が発掘しようとその国の物ではないのかと、それでは植民地時代の力関係そのままではないかと私は今新たに疑問に思いました。
植民地時代に同じ様に本国に持ち帰られたり、ナチスによって掠奪なのか強奪なのか奪われた美術品を元来の持ち主に返せと言う声が世界中で上がってるようですね。
それは当然の事だと思います。
私のリクエストで繊維博物館に行きました。
インドネシアの織物イカット織を見たかったからです。
この織物を着物の帯にする手もあるんですよね。
素敵だろうなあ。😍
今回この博物館のメインとしてろうけつ染の作品が沢山展示されてました。日本人女性が作られたのです。
日本人のご婦人の名前はEIKOさんとあり彼女のろうけつ染の作品の展示で全て埋め尽くされてました。
細かな芸術性の高い作品ばかりで、こちらの方と結婚され長年ろうけつ染をされてたとの事を聞きました。
この博物館に入館してすぐにひとりの女性の方が見学されていたのに気付いたのですが、何と彼女とH君がジャカルタ市内の日本人コミュニティでの知り合いだったのです。
彼女はろうけつ染をする為にこの博物館に来てたそうで知識豊富な彼女からその手法の事や前述のEIKOさんの事など話しが聞け、展示品はインドネシア語でしか表記されてないのでとても助かりました。
博物館の庭に咲いていたプルメリアです。
プルメリアは至る所に咲いてます。赤、白、黄色、大好きな花です。
蘭の花はこの様に木に着生して咲くものもあるそうです。こんな風に自生するって何だか楽しいですね。
さて博物館を出て向かった先はとあるモールでした。
イスラム教の人のヘジャブや衣装が沢山売られてました。🧕私の目的は生地です。バティックが欲しかったのですが、普段それとは思われずしかしバティックのテイストもある生地を探しました。
どちらも素敵でしょう⁉️💓
ムスリムの人たちのおしゃれしたい気持ちが分かるお店が沢山ありました。ヘジャブの中は髪飾りやアクセサリーなどで飾ってるんですね。やはり女は女です。
次にコーヒーを買う為に市場に連れて行ってもらいました。
とても賑わってます。
H君はこの店が一番美味しいと言います。
客の好みを聞いて挽いたりパッキングしたり、アラビカ種のコーヒーの香りに満ちていました。
H君が私の注文を頼んでくれています。
ジャコウ猫のコピルアクを豆と挽いたものと、他にはトラジャコーヒーのペーパーフィルター用とそのままお湯を淹れてコーヒーの上澄みを飲むタイプと買いました。
インドネシアのコーヒーの虜になりそうです。
喜ぶ私に比べて今回の旅行で非常に気の毒だったのが夫です。
イスラムの国ではアルコールは御法度ですから、外国人向けにホテルやレストランにはアルコール類が置いてあるにしてもアルコール文化が発達してないので大したものは置かれてなく、しかもとても高くて夫はがっかりしていました。
市場の野菜たち。
普通のモールと普通の市場に現地の暮らしが垣間見る事が出来るのも旅の楽しみなんです。続きます。