謎の花を探せ バリ島にて 旅日記 その五
この日はバリ島でも内陸部の棚田が広がり緑の楽園風の町ウプドに行きました。
移動手段が車しかない地にも拘らず混雑道路しかないので朝早くから車をチャーターして出掛けました。
かねてから懸案のアタのカゴバッグをアタ製品製造元に行き一個買いました。アタとは蔓性の植物です。
田植えが済んだばかりの水の張られた田んぼを見ながら早めのランチで椰子の実ジュースを飲んでみました。期待した味ではなかったものの異文化体験を味わいました。
田植えの終わった田んぼはお米が主食民族なら誰しもうっとり眺めてしまいます。
ウルワツにもまたこの日も運転をお願いしたナオ君と呼んでた運転手さんの車にはお祓いのお供えが添えられていました。
お店の店先やお寺にも盛り花は置かれています。
日本の盛り塩が似た感覚かなと思いました。
運転手さんもバリヒンドゥ教の信者だそうです。
次に行ったゴアガシャと言う11世紀の古代遺跡にも盛り花がありました。
ゴアガジャの入り口です。
ゴアガジャとは象の洞窟と言う意味だそうです。
中にはガネーシャ像、ヒンドゥーの三大神シヴァ、ヴィヌシュ、ブラフマのリンガが祀られてるそうです。
そうですと言うのも白内障の進んだ私は帰ったら手術になるのですが、この時は中が暗くてよく見えていず、後から知りえ〜っと思いました。
ゴアガジャの参道にあるお土産屋さんに木製らしきリンガ(興味のある方はぜひお調べ願います💦)が売られていて何故に?と思っていた訳がやっと分かりました。
ヒンドゥー教にはシヴァのリンガ信仰があるそうでどこの寺院にも祀ってあるそうです。世界不思議発見でした。
半ズボンの夫は腰に巻き物を、私は腰に紐だけ巻いて参詣しました。
沐浴場てす。この水を浴びるのが罪を洗い流し、功徳を増す魔除けになるそうです。ウブドにはは沐浴出来る寺院が他にもあるのは知ってましたがかなり遠いので諦めてましたのでここの水を少し手に取り頭などにかけました。
インドからの四人組おばさまたち観光客は靴を脱ぎ中に入り頭からこの聖水を浴びてました。濡れても暑いのですぐ乾きます。
日本の寺社仏閣にも通じる灯篭のように見えます。
この沐浴場の入り口付近でついに発見しました。
毎夜香しく漂う濃厚な香りの元はこの黄色い花でした。
運転手のナオ君に聞いてやっと分かりました。
イランイランです。
夜になると実に濃密な香りを振り撒きますが朝になると香りも鳴りを鎮めると言うそれも自然の摂理の香り花です。
ユーミンがこの香りを嗅ぎながらあの真夏の夜の夢を書いたと言う逸話は知っていましたが、夜中のあの強烈な香りはバリ旅の楽しい思い出になりました。