memory-2021のブログ

寄り道脱線系ブログです。

今日の私の花と安宅コレクションを見て

今日はどんな花?

続けてアップするつもりではないのですが、歩いていて見つけた花2種を見せたくて。

まずハニーサックル、甘い優しい香りです。

昔多分中高生くらいの頃読んでた本の中に出て来て、スイカズラ、ハニーサックルとはどんな花なんだろうと思ったものでした。この本の国に行かないと分からないのかなとか思い巡らしたりして。

今は調べるのも、名前が判明するのも早い早い。Googleレンズ様さまです。

更紗ドウダン。

なんて愛らしい花、釣り下がるように咲いている。色もほのか。

こんな可愛い子に出会える散歩は悪く無いでしょ?


先日は雨が降りしきる中歩いて出掛けました。

国宝2点を含む101の名品が今東京の泉屋博古館に来ています。

安宅コレクションです。安宅産業の安宅英一氏が25年に渡って収集した朝鮮、中国の陶磁器です。

しかし後に安宅産業は経営破綻。その際にこれら稀有なる美術品の数々は散逸する危機に瀕しましたが住友グループに渡り、さらに大阪市に寄贈され、そしてそれらを収め展示保管の為に大阪市立東洋陶磁美術館が設立されたのです。

その美術館からの101の名品を拝見致しました。

国宝の油滴天目茶碗です。南宋時代。

あの曜変天目にも負けじ劣らずの風格です。

日本にある七碗の国宝茶碗の内天目茶碗が四碗です。

これは重要文化財の木葉天目茶碗、南宋時代。

撮影時光が当たってしまいましたが、この陶磁展は写真撮影OKでした。しかも他の美術展よりも明るい室内で見やすかったです。木葉の葉脈も茶碗の肌の煌めきも美しく。

国宝飛青磁花入。元時代。


この展示には数多くの高麗青磁や宋や元時代の中国青磁も出されてましたが、9世紀から13,4世紀にかけての高麗時代の作品に至っては煌びやかな技巧の作品があり、またいずれもが素晴らしく綺麗な状態で保存されてる事に驚かされました。とにかく品格のある美術品ばかりでした。

安宅コレクションとは名前だけ聞いてはいたもののさほど期待せず、新聞店から頂いたチケットだからと行ったのが実情でした。それがとても素晴らしい美術展で圧倒されました。今でも静謐なる青磁の美の世界に誘われそうです。


安宅英一氏の欲しいと思った美術品への執着について展示の中で沢山ト書きがなされていて興味深く読みました。

安宅産業の破綻時にはどんなにか衝撃を受けて美術品の行方を案じていたに違いなく、美術館に収まり日本から海外などに流出せずに済みどんなにか安堵した事でしょう。


安宅英一の残ってる言葉に

「ものは、三顧の礼をもって迎えるべし」。

「人にお辞儀しているわけではなく、その後ろにものが見えるのですよ。 ものに向かってはいくらお辞儀してもし過ぎることはありません」。

「人でも、ものでも、結局のところは品ですね。品格が大切です」という名言もあります。


本当に良いものを見せて頂きました。


おまけに、説明なしで。


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