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北斎ブルーとは

サントリー美術館のロンドン美術館北斎展を見に行きました。

70代から晩年期にかけての作品です。

明治初期の頃に日本から海外に流失してしまった北斎の作品の数々、数人のイギリス人コレクターから大英博物館に移った大量の北斎の作品が里帰りです。


ご存知神奈川沖浪裏。

この作品と椿説弓張月の源為朝だけがカメラOKでした。

ベロ藍、ベルリン藍が訛ってそう呼ばれるようになった合成顔料、いわゆるペルシアンブルーが西洋から入って来たことで元々日本にあった食物由来の本藍とを使い分け濃淡を自由に表す事が出来る様になり、藍摺絵が非常に人気が出たそうです。今では北斎ブルー、ジャパンブルーと呼ばれるようになりました。


版画は枚数が取れるので世界中に散らばってます。ボストン美術館にもかなりの作品があるそうです。それにしても蕎麦二杯分とは。

椿説弓張月、曲亭馬琴作に北斎画の読本、

偉丈夫源為朝の勧善懲悪の伝奇物語です。


全ての作品が絵の構図の素晴らしさ、細かい絵柄や動きまで見える巧みな筆捌きなど121点を見終わると溜息が出ました。まさに円熟期。


70までに描いた絵は取るに足らず、73にしてやっと思いのまま描け、八十にして益々進み、九十にして奥義を極め、百にしてまさに神妙たらん、北斎は富嶽百景の添え書きにこう記しています。


70からの挑戦とは!

70からが円熟期の北斎でした。

あやかりたいけどやはり北斎は超人でした。


サントリー美術館のメンバーズクラブに入ってます。かなりお得です。

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