梅安と藤木さん
藤枝梅安を見に行きました。
池波正太郎の小説やエッセイの中に出て来る料理の数々にグルメとしての素顔が見え、またそこに江戸の粋が感じられてそれも楽しみでした。
梅安が作る、例えば今でも覚えてるレシピですが、大根を千六本に切り出汁で煮込みアサリを入れて炊いたん(何故か関西弁😆)なんて実に美味しそうでしょう?
梅安自体は必殺仕事人みたいな事をしてるのがどうもちょっと、実は嫌。
本当に最近は人が人を裁くとか、暗殺や推理小説自体も殺人が前提条件だから何だかなあと嫌いになってるから見たくないのだけど、梅安好みの料理が見れるかと思い期待すれば出て来たのはハゼの甘露煮と卵かけご飯だけでした。
ちょっと想定外でしたが、確かにどちらも材料を吟味したら贅沢なご飯になりますよね。笑。
半日陰の庭に咲き始めたヒメヒオウギズイセンです。花が咲かないと雑草のような葉ばかりで思わず刈りたくなります。笑。
さて、梅安の映画の中で次なる映画の予告を見てしまい、また見に行ってしまいました。
見たのは「ハマのドン」。
横浜の港湾労働者を束ねる藤木さんと言う人がIRに反対して、IR法案が鍵となる横浜市長選に新たなる人を推すドキュメンタリー映画です。
安倍政権が決めて、それを継いだ菅政権が横浜にIRを誘致しようとするのに真っ向から反対したんですね。
自身は自民党員であってもダメなものはダメと自民党に向かって言える御年91才の藤木幸夫はまさに日本の良識者でした。
確かアメリカ在住、カジノ設計者の村尾さんと言う人が出て来るのですが、彼がカジノを日本に持って来てはダメと言う。自分が設計してるから分かるけどカジノに入ったら出口は狭く出難い設計になってるように人間を取り込んだら離さないのだからそんなカジノは人間性もその家族をも破綻させると言う。身を削って言う人の言葉でした。
日本にはこんな人もいるんだととても勇気づけられる映画でした。
散歩で見かけたイングリッシュローズ、いい香りでした。🌹

