Tarターを見ました。
泰山木の花です。定点観測、毎年の。笑。
今年は上の方にしか咲いてませんでした。
憧れの泰山木です。
柏の花です。
これまで気づかなかったけど花が咲いてました。
柏餅が大好きで子供の頃よく作ってもらいました。
柏の葉はずっと枯れ葉になっても落ちずに木についていて、春になり新しい葉が芽吹く前にやっと落ちるんですって。その意味で縁起物だそうです。
ギンバイカ。
ふわふわの花が可愛らしい。
Tarターと言う映画を見に行きました。
ターとは主人公の苗字です。
その主人公ベルリンフィルの指揮者女性マエストロをケイト・ブランシェットが演じています。
努力の人で、天才で、パワフルで誇り高い指揮者で、同性愛者であるのですが、自分の力を信じるあまりに傲慢になり、以前付き合っていた女性指揮者の声を聞こうとせず自殺に追いやる羽目になり、また副指揮者を解任したり、秘書にも愛想を尽かされるようになり、遂にはネットでその行状が拡散されるようになります。
幻聴が聞こえるようになり、仕事も失う事になり自分の代わりになった指揮者に対して暴れたりします。また同性婚の相手にも見放され、二人で育てていた子供からも離され、新しく親しくなったチェリストの女性ともうまく行かなくなるのです。
最後に東南アジアで指揮棒を振る事になるのですが、その観客はコスプレしたゲーマー集団で音楽もゲーム音楽でした。晴れやかな欧米の意識の高い観客のいる世界ではなく、場末感まで想像出来て、暗くなるだけのターの人生を描いてるかと思いましたが、違いますね。どんな事になっても指揮棒を持ち前に向かって歩いて行く姿勢を表しているのだろうと思いました。
それからがターの再生の人生。
普通映画は終わるとエンドロールが長々と続きますが、この映画は始まりにエンドロールが出て来るのです。何故か?と思いながら見てるとわかるのですが、最後は余韻を味わせるつもりはなくバシッと終わりたかったのではないでしょうか。
パワハラ問題と同性愛と現代的なテーマでした。それが男性がするパワハラではなく成功した女性からのパワハラと言うまたもや新たなる切り口でした。中々含蓄の深い映画でした。
チェリストの女性の力強い演奏が良かったのとマーラーの交響曲第5番、演奏会に行き聴きたくなりました。弦楽器が波打つように演奏されるのが聴きたいなあと。



