フクシマの悲しみ
朝の愉しみは朝顔の数を数える事です。💗
フクシマの悲しみを知ってますか。
私の故郷は原発から50キロ離れた町です。
東日本大震災の津波による原発事故から10年以上経ちましたが、更なる追い討ちをかけるかのようなこの度の汚染水排出です。
あの日水素爆発やそれ以上の爆発が起こるのではとの不安から、母は私に託され、また弟家族は避難する為に一家離散しました。
幸いにしてひと月半位で全員また家に戻る事ができましたが、放射能は目で見えないゆえに不安が不安を呼び風評被害が全国にまで拡散しました。
あの頃故郷のほとんどの家が放射能探知機を買ってた位誰もが敏感で神経質になってました。
ネットの世界は実に残酷です。姿が見えない分痛烈なる言葉が散見されます。
フクシマの魚や果物、野菜を買わないでも、また食べないでも構いません。ただそれは言葉にせずに一人で、はたまたそこの家庭でのみ行って頂きたいのです。声高らかに言わないでもらいたいのです。
フクシマの悲しみは本当にフクシマだけのものでしょうか。
風光明媚な幾つもの海水浴場があった浜はコンクリートの塊で覆われてしまいました。
自然は偉大ですが牙を剥く恐ろしさも秘めています。しかしそれ以上に人間もまたどちらをも秘めています。